NARIWAI

NARIWAI【第四回アーティスト Prius Shotaさん】

子どものためのお仕事メディア【NARIWAI】は、おかげさまで多くの取材依頼を頂戴しております。

第四回は、光と色彩の魔法使い「アーティスト」Prius Shotaさん。

いつかのnoteより振り返り

プリちゃんへの取材は、非常に非常に盛り上がりました。まるでトークショーに来ているかのよう。アーティストという生業や、ものづくりに関心が強いケイティとるったんが取材をしています。この二人は、取材班の中でも「もっと知りたい!」という意欲が高いメンバーです。フォローを入れる必要もなく、するすると取材は進みました。

プリちゃんと吉川が出会ったのは、何年か前のこと。イベントで一緒に卓球をしました 笑。初対面から気さくで明るく、優しく話しかけてくれました。人見知りで戸惑うわたしにも、プリちゃんは笑顔を絶やさずいてくれました。

こうして改めてNARIWAIでご一緒できて、本当に嬉しい。プリちゃんの世界観が子どもたちに伝わるか、少し緊張して取材に挑みました。

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あれ、取材班も緊張してた……よね……?楽しそうだな 笑。

例えば人生でつらいことが起こったとき。そこから立ち上がれる人とそうでない人がいます。プリちゃんは、立ち上がれる人でした。

今までの人生で、本当につらくて悲しいできごとをたくさん経験しました。いじめにもあったし、友だちに裏切られることも、自分のしたいことをお父さんから反対されることもたくさんありました。

いろんなことをすぐ感じ取って心がつらくなること、心が痛くなること、体と心の性別が合わないこと……いっぱいありました。

プリちゃんは、トランスジェンダー、そしてHSPであるということを公表されています。

このことは、子ども取材班にも事前に話をしました。それを含めたうえで、アーティストPurius Shotaさんであると思ったからです。事前アンケートにその旨が書かれており、小学生には「どういうことだろう?」となることもあるので、説明をしました。

もともとトランスジェンダーや同性愛、発達障がい、ハンディキャップなど、人間には様々な性格や性質があるということを学童時代のレッスンで伝え理解していた子どもたち(二人は学童時代の生徒でもあります)。

ごくごく普通に「そうなんだ」といったところでした。これはわたしにとっては嬉しいこと。決して興味のない「そうなんだ」ではなく、驚いた「そうなんだ」でもなく、ただただ純粋な「そうなんだ」なのです。

過去に十人十色、という言葉を使ってレッスンしたこともあります。人は本当に、人それぞれ。それをすんなり受け入れ、理解し、気にしないというのは、実際は難しい。特に子どもの場合は。あぁこれは長くなるのでまた別記事で書きましょう!笑。

取材班がそういう意識なのを感じることができましたし、また記事を読んだ子どもたちにも、ひとつのきっかけとなるのではないかと思います。

心に灯す光と色彩のパレット

ひとりの大人が、傷つき、悲しみ、苦しんだ結果、人の心に明かりを灯すアーティストとなった。簡単なはずが、ないのです。立ち上がるだけでも苦しいのに、自分を助けてくれたもの(プリちゃんの場合はアート)で他の人に癒しを届けたいなんて、そんな人が目の前にいることにわたしは震えました。

誰だって、自分のことで精一杯。そこから、同じように苦しむ人たちへ目を心を向けられるプリちゃん。だからこそ、人を引き付け癒しを届けることができるのでしょうね。

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取材中何度も、癒しを届けたいと言っていたプリちゃん。作品たちを拝見して、取材班は素直に「癒される……」とつぶやいていました。個展にも行きたかったようなので、情勢が落ち着いたら一緒に伺いたいなと思っています!

サムネイル写真©Prius Shota

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