こんにちは。現役の保育士である吉川が運営するYOKARO。保育と教育について考え取り組む場です。会社や施設の枠にとらわれず、もっと幅広く自由に「保育と教育」に取り組めないかと思い始めました。
ちなみに保育歴は、
◆保育補助
◆保育士
◆学童施設で立ち上げから所長&英検講座(週1回45分)
◆ベビーシッター
◆現役の保育士(主任)
◆オンラインで英検講座(継続中)
です。今回は、男性の保育士にアンケートを取りました。その結果をお話しします。
【男性保育士】と呼ばれる理由
最近、女性蔑視が話題となっていますね。前々からいわれている問題ですが、世の中まだまだ男性社会だということを知らしめるようなできごとでした。役員の女性比率を考えている時点で、すでに男性が中心になってます。
「女性起業家」「女性社長」「女性議員」など、男性にはない呼び方も数多く存在します。「男性」が頭につく言葉は非常に少ないのですが、そのうちのひとつが「男性保育士」です。
これは保育業界が女性社会であるからといえます。保育士の友達が少ないのですが(同僚は別)、その中で男性の割合はもっと低いです。一緒に働いたことも、ほぼありません。学童やEnglish teacherは何人もいますけどね。
それでもこういった活動をしていると、「男性保育士は肩身が狭い」と不平不満を耳にすることがよくあります。男性というだけで平等な扱いを受けていないと。
社会でどれほど女性が蔑まれ不平等な扱いを受けているのか、男性保育士さんは理解してくれることでしょう。そしてきっと、女性に対してそのようなことはしないでしょう。蔑視のしんどさがよくわかるはずだから。
ということで、YOKAROでは男性保育士ではなくあえて男性「の」保育士とお呼びします。
アンケートの項目
実はあえて男性だけにアンケートを取ったわけではありません。集計している間に例のオリンピックの発言があったので、分けてみました。女性編と併せて読んでみてくださいね。項目はこちらの4つ。
- 保育の仕事での悩み・困ったこと
- 保育の仕事、または現場に対する不満
- 保育の仕事で「なぜだろう」と思うこと
- 今後保育でやってみたいこと
女性編はまた別記事でお送りします。今回は①について!
保育の仕事での悩み・困ったこと
おむつ替えや女児とのふれあいなど男性特有の不平等な点は、保育業界全体で早急に考えなくてはならないこと。たしかに保護者にとっては不安になる事件も起きていますが、すべての男性の保育士がそうではありません。性別によって仕事に支障があるというのはいけない。子どもを大切に保育する気持ちに、男性も女性もないでしょう。製作に関しては、吉川も独自でこの解決に取り組もうとしているところです!
保育園で働くのは、保育士だけではありません。事務員、調理師、用務員など、園は様々な人の協力で成り立っています。保育士の仕事や負担に目が行きがちですが、「保育園」として考えることが必要です。負担がどこかに偏るようでは、働き方改革とは言えないでしょう。母体なり職員関係なり、再度向き合うことが重要ですね。
保護者の気持ちもわからなくはありませんが、要望をすべて取り入れるのは難しい。要望を受けすぎて園としての方針がぶれなければいいですね。「ご意見ありがとうございます」と気持ちは受け入れても、それを取り入れるかは園次第。ニーズは取り入れつつも、園としてどうありたいかはしっかり持っていないといけませんね。なのであまりに多い場合は、園のトップとして園長に対応してもらうのはどうでしょう?
吉川は連絡帳を書くのが好きで楽しんでいたのですが、「書きすぎると、他の先生たちも同じようにしなきゃいけなくなるから」と言われたことがあります。平等というのも難しいものですね。保護者に子どもたちの様子を伝えたいのはみな同じ。でも仕事量の負担を考えると、その時間を減らすのは妥当なのかもしれません。ICT化されてからは、連絡帳の負担は軽減したようです。
保育におけるICT化=勤怠管理、シフト、出席簿、保育記録・指導計画などの書類、睡眠チェック、連絡帳などの保育業務をシステム化して、保育士の業務効率を上げ負担を減らすために導入されている。
言えたとしても「もし気になるようでしたら専門家に一度相談なさるのもいいかもしれませんね」と声をかけるくらいです。園でも方針や考えがぶれていると、信頼を失いかねません。園内で共有したり相談しあったりして、その子にとって最善の保育を考えたいですね。とはいえ園で加配が必要であると判断した場合は、母体や自治体に相談したほうがいいでしょう。専門家の知識と指示を仰ぐことも必要だと思います。
ひとり一人に寄り添う保育をしたいのはもちろんです。ですが保育園は集団保育の場。アレルギー対応は別として、個々の希望にすべて合わせるのは正直難しいです。苦手なものを無理やり口にさせることはありませんが、給食は栄養士と調理師が栄養と発達段階を考えて提供しているもの。安心して食べてもらえるよう、相互理解が必要ですね。
おわりに
いかがでしたか?どの仕事にも共通するもの、保育士独自のもの、そして男性特有のものもありました。こういった問題点は保育士自身だけでなく、園や母体となる企業、自治体とともに考えていかなくてはいけないと思います。それができるチームでありたいですよね。というより、そうでなくてはいけないと思います。
次回は②保育の仕事、または現場に対する不満について考えていきましょう!
良い求人にめぐり合えますように!
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