保育士

試験はいつ?【保育士試験の科目と資格について】保育士の求人

こんにちは。現役の保育士である吉川が運営するYOKARO。保育と教育について考え取り組む場です。会社や施設の枠にとらわれず、もっと幅広く自由に「保育と教育」に取り組めないかと思い始めました。

ちなみに保育歴は、

◆保育補助

◆保育士

◆学童施設で立ち上げから所長&で3年間英検講座(週1回45分)

◆ベビーシッター

◆現役の保育士(主任)

◆オンラインで英検講座(継続中)

です。そんな吉川は、学校ではなく試験を受けて保育士資格を取得しました。今回は、保育士資格・保育士試験とはどういうものかをお話しします。

保育士とは?

保育士は実は国家資格で、児童福祉法第18条の4

保育士とは、第18条の18第1項の登録を受け、保育士の名称を用いて、専門的知識及び技術をもって、児童の保育及び児童の保護者に対する保育に関する指導を行うことを業とする者をいう。

と定められています。

保育所保育指針に基づき、各園の特色を出しながら保育をしています。保育所保育指針は【保育の基本的な考え方やねらい、保育内容と運営に関すること】を定義したもの。

これをもとに、保育理念や計画を立てていきます。保育士として働く以上、いや資格を手にする以上は理解しておかねばならない大事なものです。

非常に大切なことなので、また別途記事を書こうと思います!

どうやったらなれるの?

厚生労働大臣指定の養成機関を卒業と同時に取得ができます。

  • 大学
  • 短大
  • 専門学校

または保育士試験に合格すれば保育士資格を取得できます。ですが吉川が受けた時期の合格率は約11%。今でもその狭き門は変わらないようです。特に働きながら資格を取得しようとしている人は、独学ならなおさらストイックさが必要かと思います。

保育士試験の受験資格は?

◆大学・短大卒

◆専門学校卒(学校教育法に基づいた専修学校・卒業した課程が修業年限2年以上専修課程であることが条件)

◆高卒1(1991年3月31日以前に卒業・1996年3月31日以前に保育科を卒業が条件)

◆高卒2(1991年4月1日以降に卒業・1996年4月1日以降に保育科を卒業した場合は「児童福祉法に基づく児童福祉施設」で2年以上かつ2880時間以上の実務経験が必要)

◆中卒(「児童福祉法に基づく児童福祉施設」で5年以上かつ7200時間以上の実務経験が必要)

◆在学中、中退(条件ありで受験可)

条件を満たせば、どなたでも受けることができます。詳しくはこちらに記載されています。

試験科目は?

一次試験(筆記)と二次試験(実技)があります。筆記試験は以下の9科目です。

  1. 保育原理
  2. 教育原理
  3. 社会的養護
  4. 子ども家庭福祉
  5. 社会福祉
  6. 保育の心理学
  7. 子どもの保健
  8. 子どもの食と栄養
  9. 保育実習理論

実技試験は、

  1. 音楽表現に関する技術(課題曲の弾き歌い)
  2. 造形表現に関する技術(保育の一場面を絵画で表現)
  3. 言語表現に関する技術(課題の物語の素話)

の3科目があります。

筆記試験において一度合格した科目は3年間有効です。なので3年経過すると1年目に合格した科目はなかったことに……。なお、幼稚園教諭の免許がある人は試験科目の免除があるそうです。

吉川が苦戦したのは「食と栄養」。ヘム鉄と非ヘム鉄と言われても、まったくかかわってこなかったジャンルなのでさっぱり!当時は「栄養士になるわけでもないのに何で覚えないといけないんだろう?」とため息が出るほど苦戦しました。理科も苦手なので……。

いつ試験があるの?

前期試験と後期試験があり、今年(令和3年度)の予定は以下の通り。

筆記試験:4月17日(土)、18日(日)
実技試験:3年7月4日(日)

筆記試験:10月23日(土)、24日(日)
実技試験:12月12日(日)

吉川が受験したころは年に一回の試験だったので、かなりのプレッシャーがありました。年に二回になると聞いたときは、いいなあ……と思いました 笑。

おわりに

いかがでしたか?

保育士志望の方、保育士ってどうやったらなれるんだろう?と思っていた方。お役に立てば何よりです。

保育士は専門職であり国家資格なので、簡単に合格、とはいきません。保育士が足りないから試験のハードルを下げて、との意見もあるようですが、それは大きな間違いだと思います。

保育士の資格を持っている人はたくさんいます。学校で実習を積んで卒業したら資格が取れます。ということは年間に何百人と資格保持者を輩出しているわけです。

じゃあなぜ保育士が足りないか。それは社会的価値の低さ、そして労働に対してのお給料の低さが大きな要因であると考えます。そこを改善しない限り、保育士は不足したままでしょう。

試験のハードルを下げるということは、保育士の質を下げるということにもつながります。先述したように、保育士は専門職であり国家資格なのです。人が足りないからと質を下げて増やすのではなく、今いる保育士の価値や待遇を見直し育てていくのが重要なのではないでしょうか。

保育士になりたいという人は、数多くいます。学校に行くなり、しっかりと受験科目の勉強をしたり実習を積むなどして、プロの誇りを持って働けるようになってほしいと思います。

もちろん、保育士になってからも毎日が勉強ですけどね!

 

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