こんにちは。現役の保育士でもある吉川です。本日は小学生がおすすめする児童書を紹介します。
ちなみに吉川の保育歴は、
◆保育補助
◆保育士
◆学童施設で立ち上げから所長
◆現役の保育士(主任)
です。このブログでは、保育士目線だけではなく子ども目線のおすすめ本も紹介していきたいと思います。
小学生がおすすめする児童書
第2弾は、紫色のドレス。小5のかのぴが紹介してくれます。
本のタイトル:賢者の贈り物【紫色のドレス】
作者名:オー・ヘンリー
出版社:理論社
どんな内容の本?
メイダが務めるビーハイブ百貨店で、感謝祭のディナーパーティが主催されることになった。そのときに着るための、大好きな紫色のドレスをメイダは注文していた。
ビーハイブ百貨店の女性店員全員の憧れの的、店の主任であるラムジー氏も紫が気に入るとメイダは信じていた。
だが同じ下宿に住む同僚グレースが、下宿代を滞納してしまい追い出されそうになっていると聞き、ドレスに払うはずのお金をグレースに全て貸してしまった。
結局感謝祭には出ず、仕立屋に行き残金を払えないことを伝えるが「あんたが綺麗に見えるならそれで十分。支払いは出来るときで良い」とドレスを渡してくれる。メイダは幸福感に包まれ……
まず、短編集で短く読みやすいのに、とてもときめくお話ばかりが書いてあります。文章はぱっと見難しそうなのに、読んでみるととても優しい文章体で分かりやすく、この本のおかげで世界が広がりました(*´ω`*)
私がひかれたお話は「紫色のドレス」だけど、他にも「賢者の贈り物」や「鳴らないピアノ」などお話が8話もあるのです!!(*´ロ`*)!!!!
男の子でも楽しめるように、恋の話はもちろん、恋の話以外の話もとても面白いです。
メイダが幸福感に包まれたときの文章は、私に大きな影響を与えてくれました。
「財布に札束がうなり、洋服をたくさん持っている女性には決して分からないだろう。紫のドレスを着て休日を過ごすために、八ヶ月のあいだ、ひもじい思いをしながら生きるというのがどんなことなのか。雨が降ろうがあられが降ろうが、たとえ吹雪になろうが竜巻が吹こうが、それがどうしたことなのか。 メイダは傘も持たず、オーバーシューズも付けていない。彼女は紫のドレスだけを身につけて外を歩いている。嵐など吹くにまかせればいい。飢えたハートには、ひとかけらのパンくずが必要なのだ。」
賢者の贈り物 (オー・ヘンリーショートストーリーセレクション 4)
この文章に私は感動しました。ここまで人生は美しいと思ったことはないと読み切ったとき思いました。そしてこんなことも思いました。
メイダのようになりたい。
でも私は既にメイダと同じだったのかもしれない。だってメイダが紫を愛するように、私も『紫色のドレス』を愛しているから。
という、かのぴおすすめの「紫色のドレス」。最後の一葉でも有名なオー・ヘンリーの本です。かのぴは頑張ってWordで書いてくれました!
ぜひお子さんにおすすめしてみてくださいね!
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